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構造制御、自己組織化による高分子の機能化 ~超分子設計の新展開~

構造制御、自己組織化による高分子の機能化 ~超分子設計の新展開~

978-4-86043-172-3

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発行所:(株)エヌ・ティー・エス
昨今、高分子材料の設計方法に「超分子」という新しい流れが生まれようとしている。これまでは分子鎖の一時構造設計を通じて高分子の特性を設計する分子科学的手法が用いられてきた。一方で近年、分子間の弱い結合力を利用し、高分子高次構造の動的な制御により高分子の特性を設計する、いわゆる「超分子」の考え方を用いた高分子設計が注目される。例えば、8の字形のモノマーを架橋点として導入し、機械物性を大きく向上させたゲルや、架橋点の可逆性を利用した、リサイクル性を有するゴム等が報告されている。
本書では、このような新技術の芽、新産業の芽としての「超分子」について、応用例を中心に紹介をしている。

※ 高分子学会主催「ポリマーフロンティア21 超分子-高分子材料創出の新戦略-」セミナー(2006年9月)を編集。

発刊日:2007年3月1日
頁 数:182頁
造 本:冊子版 B5
発行所:(株)エヌ・ティー・エス
ISBN  :978-4-86043-172-3

■講演者 5名

■主な目次
第1講 超分子の歴史と高分子とのかかわり合い
第2講 超分子による材料開発と事業展開
第3講 分子集合体が作る化粧品機能
第4講 超分子的水素結合ネットワークを利用したリサイクル性エラストマーの開発
第5講 メソゲン自己配列を利用した高熱伝導エポキシ樹脂


詳細目次を表示
序 文
第1講 超分子の歴史と高分子とのかかわり合い
1 はじめに
2 超分子とは その成り立ち
3 超分子のはじまりと分子認識
3.1 鍵と鍵穴説
3.2 触媒作用への展開
3.3 生体系との分子認識の違い
3.4 分子認識における界面の役割
3.5 分子認識の組織化
4 分子集合体
5 ナノ構造の自己組織化と機能
5.1 生体膜の機能を学ぶ
5.2 無機超薄膜の機能化
5.3 有機超薄膜の機能化
5.4 巨大ナノ膜

第2講 超分子による材料開発と事業展開
1 はじめに
2 環動高分子材料の開発
2.1 高分子の高次構造の制御
2.2 超分子化学の応用
2.3 環動高分子材料とは
2.4 従来のゲルとの違い
2.5 環動ゲルの構造と製法
2.6 環動ゲルの物性
3 環動ゲルの力学特性
3.1 従来ゲルの力学挙動
3.2 環動ゲルの力学特性
3.3 バイオマテリアルと共通する力学特性
4 環動高分子材料の用途展開
4.1 ポリロタキサンの架橋剤としての応用
4.2 ウールの耐洗濯性加工への応用
5 環動高分子材料の新しい可能性~温度応答性高分子としての機能~
6 新しい形態の大学発ベンチャーで製品化

第3講 分子集合体が作る化粧品機能
1 はじめに
2 スキンケア化粧品
3 化粧品における分子集合体の利用
3.1 液晶の種類と化粧品への応用
3.2 液晶乳化法
3.3 界面での液晶生成を利用した液晶エマルション
4 αゲルを用いたクリーム・乳液
4.1 αゲルの物性
4.2 αゲルによる乳化
5 O/Wクリーム処方によるナノエマルション
5.1 O/Wクリーム処方
5.2 ナノエマルションの調製
5.3 ナノエマルションの物性
5.4 化粧品としての機能
6 注目される新技術
6.1 会合性増粘剤
6.2 シリコーンオイルゲル化剤
7 まとめと今後の課題

第4講 超分子的水素結合ネットワークを利用したリサイクル性エラストマーの開発
1 はじめに
1.1 開発の背景
1.2 ゴムと架橋
2 可逆架橋について
3 熱可逆架橋
3.1 熱可逆的共有結合架橋
3.1.1 Diels-Alder反応
3.1.2 エステル形成反応
3.2 熱可逆的イオン結合架橋
3.2.1 アイオネン形成反応
3.2.2 アイオノマー
3.3 熱可逆的水素結合架橋
3.3.1 水素結合の超分子化学への展開
3.3.2 エラストマーへの応用
4 新しい熱可逆架橋ゴム“THCラバー”
4.1 水素結合の導入
4.2 熱可逆架橋イソプレンゴム
4.3 THC-EPM(エチレン-プロピレンゴムへの展開)
4.4 “THCラバー”の構造
4.5 “THCラバー”の特性
4.6 今後の展開~期待される用途~

第5講 メソゲン自己配列を利用した高熱伝導エポキシ樹脂
1 はじめに
2 熱伝導性とは
3 高熱伝導性付与の考え方
3.1 フィラー充填による熱伝導率改善
3.2 樹脂構造の改善
3.3 これまでの研究
4 モノメソゲン(ビフェニル基)含有エポキシ樹脂
5 ツインメソゲン型エポキシ樹脂
5.1 熱伝導性の評価
5.2 2個のメソゲンの導入
6 高熱伝導材料の応用
7 まとめ



執筆者一覧を表示
大西 仁志  三井化学株式会社 マテリアルサイエンス研究所 主席研究員 (序文)
尾池 秀章  東京農工大学 大学院共生科学技術研究院 助教授 (序文)
斎藤 拓   東京農工大学 工学部有機材料化学科 助教授 (序文)

【講演者一覧】
国武 豊喜  北九州市立大学 国際環境工学部 副学長・教授 (第1講)
伊藤 耕三  東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 (第2講)
岡本 亨   株式会社資生堂 マテリアルサイエンス研究センター 副主幹研究員 (第3講)
知野 圭介  横浜ゴム株式会社 研究本部原料設計研究室 主幹 (第4講)
竹澤 由高  株式会社日立製作所 材料研究所電子材料研究部 主任研究員 (第5講)